投稿者: くらしの選び方ノート編集部

  • 懐中電灯3機種を比較|ジェントス 閃 SG-509R・レッドレンザー P7R Core・フェニックス PD36R Pro の明るさと点灯時間

    懐中電灯3機種を比較|ジェントス 閃 SG-509R・レッドレンザー P7R Core・フェニックス PD36R Pro の明るさと点灯時間

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    停電の夜、手もとにあってほしいのは、やっぱり頼れる懐中電灯です。明るければ安心ですが、明るいものほど点灯時間や重さ、お値段も気になってきます。今回は、日本の防災売り場でもよく名前が挙がるジェントスと、明るさと距離をうたうレッドレンザー、フェニックスの3機種を、メーカー公式ページの数字で並べてみました。

    結論

    • まず1本でよいなら、ジェントス 閃 SG-509R。約156gで450lm、USB Type-C充電。日本の公式ページで仕様を確認できます
    • 長く・遠くを照らしたいなら、レッドレンザー P7R Core。最大1400lm、300m、4,800mAh、IP68(海外向け公式ページの記載)
    • 明るさと距離を優先するなら、フェニックス PD36R Pro。最大2800lm、380m、5,000mAh、IP68で約169g(海外向け公式ページの記載)

    3製品の価格と購入先を見る

    この記事はメーカー公式サイトの公表値に基づく仕様比較です。実際に明るさや使いやすさを比べた結果ではありません。確認日は2026年10月31日です。ジェントスは日本の公式ページ、レッドレンザーとフェニックスは海外向けの公式英語ページの記載で、日本で売られているモデルと付属品や保証が違う場合があります。

    3製品の仕様を比較

    懐中電灯3製品の比較イラスト(左からジェントス 閃 SG-509R、レッドレンザー P7R Core、フェニックス PD36R Pro)
    懐中電灯3製品のイメージ(左から:ジェントス 閃 SG-509R/レッドレンザー P7R Core/フェニックス PD36R Pro)
    項目 ジェントス 閃 SG-509R レッドレンザー P7R Core フェニックス PD36R Pro
    価格の扱い 公式ストアで2026年10月31日に税込6,578円(セール表示)と7,236円の2つの表示を確認 日本での価格は未確認(公式英語ページはユーロ表示のため掲載しません) 日本での価格は未確認(日本の公式ページは取得できませんでした)
    型番 SG-509R 502181(P7R Core) PD36R Pro
    最大の明るさ 450lm(High) 1400lm(Boost) 2800lm
    最大照射距離 157m 300m(Boost) 380m
    モード別の点灯時間 High 450lm 10時間/Mid 300lm 12時間/Eco 100lm 40時間 Power 1000lm 2時間/Mid 440lm 4時間/Low 15lm 90時間(Boostの時間は記載なし) Turbo 3時間30分(ANSI/PLATO FL1)。ページ見出しに最長42時間とあるが、モード条件は記載なし
    電池 専用リチウムイオン充電池 3.7V 2,800mAh 21700 リチウムイオン 4,800mAh 21700 リチウムイオン 5,000mAh
    充電 USB充電(Type-C)・約4時間 マグネット式充電ケーブル(Type-A)・約270分 USB-C・約3時間
    防水・防塵 IP64準拠(耐塵・防滴) IP68 IP68
    耐衝撃 2m落下耐久(記載) 落下試験2m(記載) 記載なし
    重さ 約156g(電池含む) 202g(電池を含むかは記載なし) 169g(電池含む)
    長さ 約150.8mm(φ30.1mm) 158mm(ヘッド径35mm) 145.8mm
    付属品 ストラップ、USB Type-Cケーブル(50cm)、専用充電池 21700電池、マグネット充電ケーブル(Type-A)、ハンドストラップ 電池(充電ケーブルの記載なし)
    保証 今回確認したページに記載なし 標準2年(登録で7年と記載) 15日以内の交換対応、無償修理は本体2年・電池等1年(記載)

    明るさ(lm)や照射距離は、各社が決めた条件で表記した数字です。点灯時間はモードで大きく変わるので、いちばん明るいモードだけで見ないようにしましょう。重さの「電池を含む」「含まない」も機種で違います。

    3製品の価格と購入先を見る

    ジェントス 閃 SG-509Rは、手に取りやすさと明るさのバランスを見る人に

    SG-509Rは、High 450lm・Mid 300lm・Eco 100lmの3段階で、点灯時間はそれぞれ10時間・12時間・40時間です(ジェントス公式)。重さは約156g(電池含む)、充電はUSB Type-Cで約4時間。防水は「耐塵・防滴(IP64準拠)」で、完全防水とは書かれていません。日本の公式ページで確認できる範囲で、仕様が読みやすいのが利点です。

    レッドレンザー P7R Coreは、距離と防水を重く見る人に

    P7R Coreは最大1400lm(Boost)で、照射距離は最大300m。電池は4,800mAhの21700リチウムイオンで、防水・防塵はIP68です(ledlenser.com 英語ページ)。一方、充電はマグネット式ケーブル(Type-A)で約270分。重さは202gと3機種で最も重く、電池込みかは書かれていません。

    フェニックス PD36R Proは、明るさと距離を最優先にする人に

    PD36R Proは最大2800lm、最大照射距離380m。5,000mAhの21700電池を内蔵し、USB-Cで約3時間の充電、IP68です(fenixlight.com 英語ページ)。重さは電池込みで169gと、明るさのわりに軽めです。ただし耐衝撃の記載はなく、いちばん明るいTurboの連続点灯は3時間30分とされています。

    向いていない人(仕様表から)

    • SG-509R:水没の心配がある場所で使いたい人、300m以上の遠くまで照らしたい人(IP64準拠・157m)
    • P7R Core:充電をUSB Type-Cのケーブル1本にまとめたい人(マグネット式Type-Aケーブルで約270分)
    • PD36R Pro:耐衝撃の数字を確かめて選びたい人、家の中で近くだけ照らせれば十分な人(耐衝撃は記載なし、2800lmは近距離には明るすぎることがあります)

    使う前に必ず確認したいこと

    • いちばん明るいモードは点灯時間が短くなります。停電時は、まずEcoやLowなど長く点くモードを基本にしておくと安心です(点灯時間は表を参照)。
    • リチウムイオン電池は、使わないあいだも少しずつ減ります。防災袋に入れる前に満充電にして、ときどき残量を見直しましょう。
    • レッドレンザーとフェニックスは海外向け公式ページの数字です。日本で売られているモデルと付属品・保証が違うことがあるので、購入先の商品ページで型番と内容を確認してください。
    • 防水は等級で差があります(IP64準拠とIP68)。雨の中や水回りで使う予定があるか、先に決めておくと選びやすくなります。

    購入先を確認

    価格・在庫・付属品は購入先によって変わります。ジェントスは公式ストアで2026年10月31日に税込6,578円(セール表示)と7,236円の2つの表示を確認しました。レッドレンザーとフェニックスは日本での価格を今回確認できていないので、購入先で型番を見て確かめてください。リンクは各サイトの検索ページです。

    ジェントス 閃 SG-509R 懐中電灯

    約156g・450lm・USB Type-C充電。日本の公式ページで仕様を確認

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    レッドレンザー P7R Core 502181

    最大1400lm・300m・IP68。型番502181

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    フェニックス Fenix PD36R Pro

    最大2800lm・380m・IP68・約169g

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    出典:ジェントス SG-509R 製品ページ(gentos.jp)と公式ストア、レッドレンザー P7R Core 製品ページ(ledlenser.com 英語)、フェニックス PD36R Pro 製品ページ(fenixlight.com 英語)。確認日は2026年10月31日。フェニックス日本公式ページは取得できなかったため、海外向けページの記載です。

  • 業務視察証
    Night 7

    【前回まで】射的場の経理を任された僕は、ミナミの大劇ビルで働き始めた。今回は、同じビルの映画館の話。

    ※実話をもとにした短編連作です。人名はすべて仮名です。

    大劇ビルは、よく言えばにぎやか、悪く言えば雑多なビルだった。

    地下一階には、ジャズ喫茶とキャバレーがある。ジャズ喫茶はボウリング場の方から入り、キャバレーはまったく別の入り口から入る。一階はパチンコ屋で、道路に面した横手に、僕が担当する射的場があった。二階がボウリング場。三階が僕の働く事務所で、横にビリヤード場。そして四階と五階に、映画館が二つ入っていた。

    大劇名画座と、大劇シネマである。

    名画座は、洋画の二本立て。邦画はほとんどやらなかった。シネマは、ポルノ映画の二本立て、三本立てで、オールナイトの営業だった。ビルの中だけで、世の中のだいたいのことが一通りそろっていた気がする。

    この二つの映画館を、一人で管理している人がいた。支配人である。仮に岡田支配人としておく。

    岡田支配人は、とても小柄な人だった。背が低くて、いつもニコニコしている。怒った顔を見た記憶がない。階段ですれ違うと、必ずニコニコしながら会釈をしてくれる。僕のほうが新入社員なのに、なぜか僕のほうが恐縮して会釈を返していた。

    僕は映画が好きだ。大学では映画研究会に入り、8ミリで自主映画を撮っていた人間である。その僕が、映画館の入っているビルで働いている。これは、行くしかない。

    ここで登場するのが、「業務視察証」である。

    これを持っていると、視察という名目で映画館の中に入れる。何を視察するのかというと、映画を見るのである。

    僕は、岡田支配人によく書いてもらった。

    「すみません、今日もちょっと視察に行きたいんですが」

    「ああ、ええよ、ええよ」

    ニコニコしたまま、さらさらと書いてくれる。断られた記憶は、一度もない。

    仕事が終わると、その紙を持って階段を上がる。窓口で紙を渡し、何事もなかったような顔で席に座る。映画を見て、そのまま帰る。

    視察は、している。たぶん、している。

    ところで、うちの映画館がかけている映画は、有名どころではなかった。二級作品を二本立てにしたものが、ほとんどである。

    経理を担当していた僕には、わかっていたことがある。映画の借り方には、二通りあるのだ。興行収入の何パーセントかを払う歩合と、一本いくらで借りる一括のレンタル。うちの二館は、主に後者だった。

    一括で借りると、利益率が高い。お客さんが入っても入らなくても、払う額は同じ。つまり、当たりの映画を引けば、利益がぐんと上がる。逆に外れを引くと、ガラガラの客席に、二本とも外れを見せることになる。

    要するに、映画館の経営は、博打に近い。

    その博打の胴元が、あのニコニコした支配人だと、僕は長いこと思っていた。

    ある日、事務所で何気なく聞いてみた。

    「今度の映画、どうやって決めてはるんですか」

    答えたのは、支配人ではなかった。事務所の隅で、映画の看板を描いている先輩である。筆を置いて、ふり返って、優しい声で言った。

    「ああ、それな、おっちゃんが決めてるんよ。言うてへんかったかな。ごめんな」

    謝られてしまった。

    何をかけるのか決めていたのは、同じ事務所で絵を描いている人だったのである。

    「映画、好きなんやろ。今度のは、ええ絵が描けたから、見ておいで」

    僕は「視察に行きます」と答えた。

    視察証を書いてくれる人と、見る映画を決める人は、別々にいた。映画を決めるのは、看板描きの先輩。ハンコを押すのは、ニコニコの支配人。見るのは、僕。

    分業は、完璧だった。

    (Night 8へ続く)

  • 寝袋3製品を比較|モンベル シームレス バロウバッグ #3・コールマン マルチレイヤー・ロゴス 丸洗いスランバーシュラフ・-2の温度表記と重さ

    寝袋3製品を比較|モンベル シームレス バロウバッグ #3・コールマン マルチレイヤー・ロゴス 丸洗いスランバーシュラフ・-2の温度表記と重さ

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    冬の停電は、暖房が止まるだけでなく、夜の冷え込みがこたえます。電気に頼らずに体を温めるものとして、寝袋をひとつ備えておくと心強いものです。ただ、寝袋の「何度まで」という表記は、会社ごとに言葉も基準もばらばらで、並べて見てもわかりにくいのが悩みどころ。この記事では、メーカー公式ページの表記をそのまま並べて、選ぶときの目安をまとめました。

    結論

    • 持ち出しやすさと軽さを重く見るなら、モンベル シームレス バロウバッグ #3。933gで収納は6.8L。公式の快適使用温度は5℃、使用可能温度は0℃です。価格は3製品で最も高い16,500円です。
    • 自宅で家族みんなが使い回すなら、コールマン マルチレイヤースリーピングバッグ。重ね方を変えて使え、連結もできます。ただし約4.9kgあり、持ち出し向きではありません。
    • まず費用を抑えて、洗いやすさも欲しいなら、ロゴス 丸洗いスランバーシュラフ・-2。8,800円で約2.3kg、大型洗濯機で丸洗いできます。

    3製品の価格と購入先を見る

    この記事はメーカー公式サイトの公表値に基づく仕様比較です。実際に寝て暖かさを試したものではありません。温度の表記は、モンベルが「快適使用温度/使用可能温度」、コールマンが重ね方ごとの「快適温度の目安」、ロゴスが「適正温度」と、会社ごとに言葉も基準も違います。数字の大小だけで暖かさの優劣は決められません。価格は税込、各公式ページの表示です(2026年10月30日確認)。

    3製品の仕様を並べて比べる

    寝袋3製品の比較イラスト(左から:モンベル シームレス バロウバッグ #3、コールマン マルチレイヤー、ロゴス 丸洗いスランバーシュラフ)
    寝袋3製品のイメージ(左から:モンベル/コールマン/ロゴス)
    項目 モンベル シームレス バロウバッグ #3 コールマン マルチレイヤースリーピングバッグ ロゴス 丸洗いスランバーシュラフ・-2
    価格(税込) 16,500円 15,950円 8,800円(ロゴス公式の製品情報ページの表示)
    温度の表記(各社の基準) 快適使用温度5℃/使用可能温度0℃ 快適温度の目安:アウター+ミッドレイヤー+フリースで-5℃、アウター+フリースで5℃、ミッドレイヤー+フリースで12℃ 適正温度 -2℃まで
    重量 933g(スタッフバッグ込み963g) 約4.9kg 約2.3kg
    収納サイズ Φ17×34cm(6.8L) 約52×29×38cm 直径約30×長さ約40.5cm
    使用時のサイズ・適応 適応身長183cmまで/ジッパー長170cm 約90×200cm(連結すると幅180cm) 約190×80cm
    表地・中綿 表地・裏地:30デニール・スーパーマルチ・ポリエステル・タフタ(表地はっ水加工)/中綿:化繊綿「エクセロフト」(量は記載なし) 表地・中綿・裏地:ポリエステル 表面・肌面:モイスポリ/中綿:ダイナチューブファイバー
    洗濯 今回確認した範囲では記載なし 丸洗い可(レイヤーごとに個別洗い) 丸洗いOK(大型の洗濯機)
    形・仕様の特徴 右ジッパー(R/ZIP)と左ジッパー(L/ZIP)があり、ジョイント可能モデルあり/色:ブルーグリーン・レッド アウター・ミッドレイヤー・フリースインナーの3点セット/分けて2人用の寝袋としても使える/足元ファスナーで温度調節 記載の範囲では、洗えること以外の特徴は記載なし
    在庫・販売状況(確認時) 在庫あり、1〜3日後に発送予定の表示 在庫数の記載なし(カートに入れるボタンの表示あり) 店舗別の在庫表示あり。オンライン購入の可否は記載なし

    温度は、メーカーが示す目安です。暖かさの感じ方は、着ているもの、床の冷え、部屋の温度でも変わります。表の「記載なし」は、公式ページで確認できなかった項目で、数値を補っていません。

    3製品の価格と購入先を見る

    モンベル シームレス バロウバッグ #3は、軽さと持ち出しやすさを重く見る人に

    3製品のなかでいちばん軽く、933g(スタッフバッグ込み963g)です。収納サイズはΦ17×34cm(6.8L)と、リュックの中にも収めやすい大きさ。縫い目のないシームレス構造で、中綿のかさ高さを保つとされています。中綿は濡れに強い化繊綿「エクセロフト」です。公式の温度表記は快適使用温度5℃、使用可能温度0℃。真冬の屋内でこれ一枚で足りるかは、部屋の冷え方しだいなので、重ね着や毛布との組み合わせも考えておくと安心です。価格は3製品で最も高い16,500円。右ジッパーと左ジッパーがあるので、注文の際は向きもお確かめください。

    コールマン マルチレイヤースリーピングバッグは、自宅で家族と使い回したい人に

    アウター、ミッドレイヤー、フリースインナーの3点セットで、重ね方を変えて季節に合わせる作りです。公式の「快適温度の目安」は、3枚重ねで-5℃、アウター+フリースで5℃、ミッドレイヤー+フリースで12℃。分けて2人用の寝袋としても使え、連結すると幅180cmになります。そのぶん重さは約4.9kg、収納は約52×29×38cmと大きめです。避難所へ背負って行くより、自宅の停電に備えて置いておく使い方に向いています。ポリエステルで、レイヤーごとに洗えます。価格は15,950円です。

    ロゴス 丸洗いスランバーシュラフ・-2は、価格を抑えて洗いやすさも欲しい人に

    8,800円と3製品でいちばん手が届きやすく、重さは約2.3kg。収納は直径約30×長さ約40.5cmです。表も肌側もモイスポリ、中綿はダイナチューブファイバーで、大型の洗濯機で丸洗いできます。公式の表記は「適正温度 -2℃まで」。ただ、この「適正温度」が快適さを指すのか限界を指すのかは、公式ページの範囲では読み取れませんでした。モンベルの「快適使用温度」やコールマンの「快適温度の目安」と同じ意味で並べないでください。

    ほかの製品を見たほうがよい人

    • モンベル:予算をなるべく抑えたい人。16,500円は3製品で最も高い価格です。
    • コールマン:荷物を軽くして持ち出したい人。約4.9kgは3製品で最も重い数値です。
    • ロゴス:寒い部屋で、温度表記の意味をはっきりさせてから選びたい人。「適正温度」の基準は公式ページの範囲では確認できませんでした。

    使う前に確認したいこと

    • 寝袋だけでは、床からの冷えまでは防ぎにくいものです。下に敷くものを足すと、より安心です。
    • 温度表記はメーカーごとに基準が違います。数字だけで比べず、表記の言葉(快適・使用可能・適正)まで見てください。
    • モンベルには、名前の似たバロウバッグがいくつもあります。「シームレス バロウバッグ #3」(品番 #1121426)かどうか、色とジッパーの向きも確認しましょう。
    • 買ったら、使うときに困らないよう一度広げて、サイズと収納のしかたを確かめておくと安心です。

    購入先を確認

    価格や在庫は日々変わります。購入前に、各ショップの表示で型番・色・サイズ・向きをご確認ください。※この記事にはアフィリエイト広告が含まれています。

    モンベル シームレス バロウバッグ #3

    933g(スタッフバッグ込み963g)・快適使用温度5℃/使用可能温度0℃・16,500円(公式表示)

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    コールマン マルチレイヤースリーピングバッグ

    約4.9kg・3点セット/重ねて使える・15,950円(公式表示)

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    ロゴス 丸洗いスランバーシュラフ・-2

    約2.3kg・適正温度 -2℃まで・8,800円(公式製品情報の表示)

    Amazonで見るYahooショッピングで探す楽天市場で探す

    出典(確認日:2026年10月30日):モンベル公式オンラインショップ「シームレス バロウバッグ #3」/コールマン公式オンラインショップ「マルチレイヤースリーピングバッグ」/ロゴス公式「丸洗いスランバーシュラフ・-2」

  • ヘッドライト3機種を比較|ジェントス GH-201RG・GH-218RG・GH-203RGの明るさと点灯時間

    ヘッドライト3機種を比較|ジェントス GH-201RG・GH-218RG・GH-203RGの明るさと点灯時間

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    停電の夜は、片手でスマホのライトを持つだけでも意外と疲れます。両手が空くヘッドライトがひとつあると、トイレへの移動や片づけがぐっと楽になります。今回は、ジェントスのGシリーズから、いま公式サイトに載っている3機種(GH-201RG・GH-218RG・GH-203RG)を、公式の仕様で並べてみました。

    結論

    • 軽さと価格を重く見るなら、GH-201RG。180g(電池含む)で3機種のなかでいちばん軽く、公式ストアの表示も15,400円といちばん手ごろです。単4形アルカリ電池でも使える仕様です。
    • 点灯時間と電池の大きさを重く見るなら、GH-203RG。Highで15時間、充電池は5,600mAh(20.72Wh)、単3形アルカリ電池×4本でも使えます。そのぶん324gと重めです。
    • 明るさを重く見るなら、GH-218RG。Highが730ルーメンで3機種のなかでは最大です(メーカー公表値)。公式ページに乾電池の記載はなく、専用の充電池で使う前提です。

    3製品の価格と購入先を見る

    この記事はメーカー公式サイトの公表値に基づく仕様比較です。実際に着けて明るさや使い心地を比べた結果ではありません。仕様の確認日は2026年10月29日です。価格はジェントス公式ストアの表示(税込、売り切れ表示なし)を同日に確認したものです。

    3製品の仕様を比較

    ヘッドライト3機種の比較イラスト(左から:ジェントス GH-201RG、ジェントス GH-218RG、ジェントス GH-203RG)
    ヘッドライト3機種のイメージ(左から:GH-201RG/GH-218RG/GH-203RG)
    項目 ジェントス GH-201RG ジェントス GH-218RG ジェントス GH-203RG
    価格(税込) 15,400円 18,700円 22,000円
    明るさ(High/Mid/Eco) 550/240/50ルーメン 730/320/40ルーメン 700/340/110ルーメン
    点灯時間(ヘッド部・High/Mid/Eco) 7/18/78時間 9/14/54時間 15/34/93時間
    照射距離(最大時) 175m 164m 171m
    質量(電池含む) 180g 243g 324g
    電源 専用リチウムポリマー充電池 3.8V 2,000mAh(7.6Wh)、または単4形アルカリ×4本 専用リチウムイオン充電池 3.6V 3,200mAh(11.52Wh)。乾電池の記載なし 専用リチウムイオン充電池 3.7V 5,600mAh(20.72Wh)、または単3形アルカリ×4本
    充電時間 約3.5時間 約5時間 約5時間
    後部認識灯 あり(点灯時 約200時間) あり(点灯53時間・点滅142時間) あり(点灯・点滅とも各560時間)
    ヘッドの可動 50° 60° 50°
    防塵・防水/耐衝撃 IP66準拠/2m落下耐久 IP66準拠/2m落下耐久 IP66準拠/2m落下耐久
    USB Type-C充電・5年保証 あり(5年保証はユーザー登録が必要) あり(同左) あり(同左)
    スマホなどへの給電 記載なし 記載なし 記載なし

    点灯時間は、メーカー表記の「ヘッド部」の値です。GH-201RGは、乾電池を使うときの仕様が充電池と異なると公式に書かれています。ジェントスの旧型番(GH-118RG・GH-103RG・GH-003RGなど)は現在の公式カタログに載っていないため、今回は比べていません。型番の取り違えにご注意ください。

    3製品の価格と購入先を見る

    GH-201RGは軽さと価格、乾電池の備えを重く見る人に

    GH-201RGは、3機種のなかでいちばん軽い180g(電池含む)です。専用のリチウムポリマー充電池(2,000mAh・7.6Wh)のほか、単4形アルカリ電池×4本でも使えます。充電時間は約3.5時間です。Highは550ルーメンで7時間と、3機種のなかでは短めです。乾電池で使うときの仕様は異なる、と公式に書かれています。

    GH-218RGは明るさを重く見る人に

    GH-218RGは、Highが730ルーメン、照射距離は164mです。専用のリチウムイオン充電池(3.6V・3,200mAh・11.52Wh)で、重さは243g。公式ページに乾電池の記載はないので、充電しておくことが前提になります。ヘッドは60°まで動かせます。

    GH-203RGは長く使いたい人に

    GH-203RGは、Highで15時間、Midで34時間、Ecoで93時間と、3機種のなかでは点灯時間が長い仕様です。充電池は5,600mAh(20.72Wh)で、単3形アルカリ電池×4本でも使えます。そのぶん重さは324gあり、頭に着ける時間が長い人は、バランスも気にしておきたいところです。

    向いていない人(仕様表から)

    • GH-201RG:High(550ルーメン)で長時間つけっぱなしにしたい人。公式のHigh点灯時間は7時間です。
    • GH-218RG:予備の乾電池も持っておきたい人。公式ページに乾電池の記載を確認できませんでした。
    • GH-203RG:できるだけ軽くしたい人。324g(電池含む)は、3機種のなかで最も重い数値です。

    使う前に確認したいこと

    • 充電池は、使わなくても少しずつ減ることがあります。ときどき充電して、すぐ使える状態にしておくと安心です。
    • IP66準拠は、水がかかっても使える目安です。水没させる使い方は想定されていません(メーカー記載の範囲)。
    • スマホなどへの給電機能は、公式ページに記載を確認できませんでした。モバイルバッテリー代わりには考えないでください。
    • 5年保証は、ユーザー登録が必要とされています。買ったら早めに手続きを確認しておきましょう。

    購入先を確認

    価格・在庫は購入先によって変わります。購入前に、型番(GH-201RG/GH-218RG/GH-203RG)と、新品か中古かを確認してください。下のボタンは各店の検索ページへのリンクです。

    ジェントス Gシリーズ ヘッドライト GH-201RG

    180g(電池含む)・充電池/単4形・15,400円(公式ストア表示)

    Amazonで見るYahooショッピングで探す楽天市場で探す

    ジェントス Gシリーズ ヘッドライト GH-218RG

    243g・730ルーメン・専用充電池・18,700円(公式ストア表示)

    Amazonで見るYahooショッピングで探す楽天市場で探す

    ジェントス Gシリーズ ヘッドライト GH-203RG

    324g・Highで15時間・充電池/単3形・22,000円(公式ストア表示)

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    出典:ジェントス公式サイト Gシリーズ ヘッドライト GH-201RG・GH-218RG・GH-203RG の各製品ページ、ジェントス公式ストア(ヘッドライト)。いずれも2026年10月29日に確認しました。

  • 防災ラジオ3機種を比較|ソニー ICF-B99・パナソニック RF-TJ20・東芝 TY-JKR6の電源とスマホ給電

    防災ラジオ3機種を比較|ソニー ICF-B99・パナソニック RF-TJ20・東芝 TY-JKR6の電源とスマホ給電

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    停電のとき、いちばん頼りになる情報源はやっぱりラジオです。スマホの電池は思ったより早くなくなりますし、手回しで充電できる防災ラジオなら、電池が切れても少しは動かせます。ただ、売り場には似た形の商品がたくさん並んでいて迷うもの。今回は、ソニー・パナソニック・東芝の3機種を、メーカー公式ページの仕様で並べてみました。

    結論

    • 電源の種類(手回し・太陽光・USB・乾電池)の多さや、ラジオとライトの使用時間を重く見るなら、ソニー ICF-B99。重さは約385g(電池含む)で、3機種のうち記載のある数値では最も大きい機種です。
    • 軽さと、スマホ給電・IP54相当の防まつ仕様をそろえたいなら、東芝 TY-JKR6。10/28の楽天市場では新品の表示価格が5,000円前後の店もありました。
    • パナソニック RF-TJ20は、公式の仕様ページにスマホ給電の記載がありません。ラジオ・ライト・サイレンに絞った使い方が向きます(仕様ページの範囲では)。

    3製品の価格と購入先を見る

    この記事はメーカー公式サイトの公表値に基づく仕様比較です。実際に受信感度や音質、手回しの回しやすさを比べた結果ではありません。確認日は2026年10月28日です。

    3製品の仕様を比較

    防災ラジオ3機種の比較イラスト(左から:ソニー ICF-B99、パナソニック RF-TJ20、東芝 TY-JKR6)
    防災ラジオ3機種のイメージ(左から:ソニー/パナソニック/東芝)
    項目 ソニー ICF-B99 パナソニック RF-TJ20 東芝 TY-JKR6
    価格の扱い オープン価格(購入先で確認) 公式仕様ページに記載なし。10/28の楽天市場の表示は8,800〜11,830円(5件) オープン価格。10/28の楽天市場の新品表示は4,980〜9,240円(4件)
    受信範囲 FM 76〜108MHz(FMワイド対応)/AM 530〜1,710kHz FM 76.0〜108.0MHz/AM 522〜1,629kHz(ワイドFMの記載は仕様ページで未確認) FM 76.0〜95.0MHz/AM 531〜1,710kHz(ワイドFM表示あり)
    電源 内蔵充電池・単3アルカリ2本・手回し・太陽光・USB(ACアダプター別売) 単4形×3本、または内蔵ニッケル水素電池(4.8V 300mAh)。手回し充電に対応 単4形×2本(別売)、または内蔵コンデンサー。手回し充電に対応
    手回しの条件 充電時間の記載なし 毎分約120回転で1分間 毎分150〜180回転
    スマホ給電 あり(一部機種は非対応。ラジオを聴きながらの給電は不可) 公式仕様ページに記載なし あり(USB端子・市販ケーブル)。手回し5分で連続待ち受け約25分・連続通話約2分の目安
    ライト LEDスポットライト。アルカリ単3で約50時間(JEITA規格) ライトとサイレン。乾電池使用時のライトは約100時間 2WAY LED(スポット/ソフト)
    防水・防滴 防滴 IPX4相当 記載なし IP54相当(防まつ形)
    質量 約385g(電池含む) 約288g(乾電池含む)/約254g(含まず) 約247g(乾電池含まず)

    質量は、電池を含むか含まないかが機種で違います。電池を含まない値で並べると、TY-JKR6が約247g、RF-TJ20が約254gです。ICF-B99は「電池含む」の約385gのみ確認でき、含まない値は取得できませんでした。価格は、楽天市場の検索結果に出ていた表示価格で、税込かどうかはページ上で確認できていません。ICF-B99は、検索結果の鮮度を確認できなかったため、価格は載せていません。

    3製品の価格と購入先を見る

    ICF-B99は電源の多さと使用時間を重く見る人に

    ICF-B99は、内蔵充電池と単3アルカリ2本のほか、手回し・太陽光・USB(ACアダプター別売)で充電できます。ソニー公式の使用時間はアルカリ単3使用時(JEITA規格)で、ライト約50時間、FM(スピーカー)約80時間、AM約100時間です。スマホ給電もできますが、一部の機種は非対応で、ラジオを聴きながらの給電はできません。太陽光は屋外用で、室内照明では充電できないとされています。

    RF-TJ20はラジオとライトに絞る人に

    RF-TJ20は、単4形3本か、内蔵のニッケル水素電池で動きます。手回しは毎分約120回転で1分間回す条件が記載されています。公式の仕様ページには、スマホ給電とワイドFMの記載が見当たりませんでした。購入前にパナソニックの最新の製品ページで、現行品かどうかも合わせて確かめてください。

    TY-JKR6は軽さとスマホ給電をそろえたい人に

    TY-JKR6は、東芝の仕様で約247g(乾電池含まず)、IP54相当です。USB端子に市販のケーブルをつなげば、スマホに給電できます。手回し5分で、連続待ち受け約25分・連続通話約2分が目安とされていますが、機種や電池の状態で変わります。FMの受信範囲は76.0〜95.0MHzで、ワイドFMの表示があります。

    向いていない人(仕様表から)

    • ICF-B99:できるだけ軽く持ち歩きたい人。約385g(電池含む)は、3機種の記載の中では大きい数値です。
    • RF-TJ20:スマホ給電を使いたい人。公式の仕様ページに記載を確認できませんでした。
    • TY-JKR6:乾電池使用時の長時間のライトやラジオを重く見る人。電池の使用時間は、公式ページで条件を確かめてから選んでください。

    使う前に必ず確認したいこと

    • スマホ給電は、機種によって非対応のことがあります(メーカー記載)。いま使っているスマホで使えるか、購入前に公式ページで確認してください。
    • 手回し充電で聞ける時間・使える時間は短めです。乾電池も一緒に備えておくと安心です。
    • 防滴・防まつは、水がかかっても大丈夫という意味ではありません。水没させない使い方を守ってください。

    購入先を確認

    価格・在庫・色の種類は購入先によって変わります。購入前に、型番(ICF-B99/RF-TJ20/TY-JKR6)と色、新品か中古かを確認してください。下のボタンは各店の検索ページへのリンクです。

    ソニー ポータブルラジオ ICF-B99

    FM/AM・手回し/太陽光/USB・約385g(電池含む)

    Amazonで見るYahooショッピングで探す楽天市場で探す

    パナソニック FM-AM 2バンドレシーバー RF-TJ20

    単4形3本・手回し充電・ライト・サイレン

    Amazonで見るYahooショッピングで探す楽天市場で探す

    東芝 手回し充電ラジオ TY-JKR6

    ワイドFM表示・IP54相当・USBでスマホ給電

    Amazonで見るYahooショッピングで探す楽天市場で探す

    出典:ソニー ICF-B99 製品ページ、パナソニック RF-TJ20 仕様ページ、東芝 TY-JKR6 製品ページ。価格は2026年10月28日に確認した楽天市場の検索結果の表示価格です。

  • ミナミの経理見習い
    Night 6

    【前回まで】千日興行の研修では、二番館のもぎりを担当した。そして配属先も、結局その千日興行になった。

    ※実話をもとにした短編連作です。人名はすべて仮名です。

    配属の発表は、拍子抜けするほどあっさりしていた。

    「千日興行。大劇ビルの管理事務所や」

    予定通りである。喜んでいいのかわからないまま、僕は大劇ビルの上の階にある事務所へ向かった。

    部屋には思ったより人がいた。部長、課長、係長、主任、そして先輩社員。そこに新入りの僕が加わる。ピラミッドの一番下は、意外と座り心地がよかった。

    同じ部屋に、年配の広告担当の男性もいた。仕事は映画の看板描き。写真一枚から名場面を選び、文字と絵に起こして立て看板に仕上げる。上映は二週間から三週間弱。基本は二本立てだから、毎日どこかの映画の看板を描いていることになる。

    その横で、僕たちは電卓を叩く。映画の絵と経理が同居する部屋。実に千日前らしい取り合わせだった。

    肝心の仕事は経理である。朝、各施設の売上を金庫から集め、入金し、伝票を書く。入金伝票、振替伝票。複写式の紙に、もちろん手書き。デジタルのデの字もない。

    僕は経営学部の出身だ。聞こえはいい。ただ、簿記はほぼ未経験で、貸方と借方のどちらがどちらかもわからない。それでも先輩方は、笑いながら一から教えてくれた。ここから僕の経理人生が始まる。

    とはいえ、仕事はのんびりしていた。午前中は、集めた売上を本社前の銀行に預けに行く。用事はそれで終わりである。あとは近くの喫茶店で時間をつぶし、昼はご飯を食べてビリヤードを一ゲーム。経理処理は昼からゆっくり始める。

    経理とは、こんなに優雅な仕事だったのか。入社したばかりの僕は、本気でそう思った。

    そんな僕に割り当てられたのが、射的場の経理だった。

    射的場は、大劇ビルの1階。ビルの横手にあり、道路に面した一角である。事務所は上の階だから、帳簿の数字だけ眺めていても実態はわからない。そこで僕は、話を聞きに階下の射的場へ通うことになった。

    まさか、的屋の帳簿をつける日が来るとは。夢にも思わなかった。ただ、最初の練習台としては、ちょうどよかったのかもしれない。

    射的場の担当は二人。年配の男性の田島さんと、女性の山口さん。(仮名)

    射的にも原価率というものがある。売上のうち、景品としてお客さんに返す割合だ。月の売上は意外と多く、確か150万円ほどあった。

    ある日、いつものように射的場へ話を聞きに行くと、田島さんが景品の棚で、何やらごそごそやっていた。見ると、景品の端に、ほんの少しだけテープを貼っている。

    「田島さん、それ……」

    僕は新人なりに勇気を出して聞いた。

    「そんなんして、ええんですか」

    田島さんは手を止めずに言った。

    「ちょっと落ちにくうしてるだけや。ええねん、ナンバやから」

    ナンバやから。

    大学では教わらなかった理屈である。しかし、この一言で全部が片づく空気が、千日前には確かにあった。

    そのとき、僕はもう一つのことに気づいた。

    テープを貼る田島さんの右手の人差し指は、先が欠けていた。

    射的は、人差し指で引き金を引く遊びである。その射的場を任されているのが、人差し指の先のない人。

    事務所では、こんな噂を耳にしていた。若い頃、徴兵を逃れるために、自分で指先を切り落としたのだという。本当かどうかはわからない。聞く勇気もなかった。

    もし噂が本当なら、引き金を引かないために指を失った人が、いま、お客さんに引き金を引かせる商売をしている。人生とは、なんとも皮肉なものだ。

    田島さんは何も言わず、景品の位置を直している。その横顔は、いつもと変わらず穏やかだった。

    僕は何も聞かなかった。気づかなかったふりをして、景品の話に戻った。

    事務所へ戻る道すがら、僕は思った。貸方と借方の次に覚えるべきは、人の過去を詮索しないこと。そして、困ったときの魔法の言葉「ナンバやから」。この二つらしかった。

    (Night 7へ続く)

  • もぎりと、二本立ての午後
    Night 5

    【前回まで】新歌舞伎座の研修では、「昼でも『おはようございます』」の世界を体験した。

    最後の研修先は、千日興行だった。
    大劇ビルの中にあって、僕がのちに配属を希望していた会社である。このビルの二階にはボウリング場、三階にはビリヤード場。その上の階に劇場が二つ入っていて、ひとつはポルノ映画館、もうひとつが一般の映画館。ビルの横には射的場があり、地下にはジャズ喫茶。千日興行は、そんな遊びの詰め合わせのような場所で、いくつもの商売を営んでいた。

    研修の期間は、一週間ほど。僕が担当したのは、一般の映画館である。ポルノ映画館のほうは、研修では担当していない。
    一般の映画館といっても、封切りの映画をかける映画館ではない。二本、三本の映画をまとめて上映する、いわゆる二番館だ。
    今でこそ、ほとんど見かけなくなったけれど、昔はこういう二本立て、三本立ての映画館が、街のあちこちにあった。大阪なら新世界あたりが代表格だったと思う。
    気になって調べてみたら、新世界で長く続いていた老舗の名画座、新世界国際劇場でさえ、今年の三月末に閉館していた。洋画の三本立てが売りで、座席は自由、出入りも自由。そんな映画館が、2026年まで残っていたこと自体、すごいことなのかもしれない。

    僕の仕事は、もぎりである。
    もぎりというのは、お客さんが持っている切符をちぎって、半券を渡す仕事だ。お客さんを案内するようなことは、特にない。席は自由席なので、好きな席に好きなように座ってもらう。
    「いらっしゃいませ」と言って、切符をちぎって、半券を渡す。その繰り返しである。仕事としては、とても簡単なものだった。今では、もぎりという言葉も、あまり聞かなくなった。

    二番館のいいところは、封切りを見逃した映画に、安く追いつけることだ。一本だけ観るつもりで入って、三本観て帰る人もいる。得をしたのか、時間を溶かしたのか、本人にも分からないところが、また魅力だった。
    この映画館は、いつ入ってもいいし、いつ出てもいい。
    だから、朝から晩まで、一日中いるお客さんも、少なからずいた。映画を観に来ているのか、ここで一日過ごしに来ているのか、ときどき分からなくなった。

    ひとつだけ、よく覚えていることがある。
    劇場が古かったせいか、歩くたびに、靴の裏に何かがべたべたとくっついた。粘着質の、あの感触である。掃除はされていたはずだが、それでも靴はくっついた。あれが何だったのか、今も分からない。分からないほうが、幸せなこともある。

    従業員の方々は、年配の人ばかりだった。もう何十年も、この仕事を続けているという人たちである。
    そんな先輩たちが、新入社員の僕を「フレッシュマン」と呼んで、励ましてくれた。
    「どうや、慣れたか」
    「しんどなったら言いや」
    みんな優しかった。派手な言葉はないけれど、その一言ずつが、うれしかったのをよく覚えている。

    研修中は、ひたすらもぎりをしていた。大きな事件が起こるわけでもなく、淡々と日にちが過ぎていった。
    同じ作業を、毎日、同じ場所で繰り返す。単調ではあったけれど、映画館という場所は、意外と居心地がよかった。新入社員には、いきなり難しいことを任せず、まず現場の空気に慣れさせる。そういう意味での研修だったのだろう。従業員の方々の動きや話し方を見ているだけでも、勉強になった。

    僕は、映画の仕事を希望していた。
    自分もここで過ごすことになるのだろうな、と思いながら、希望は出していた。けれど、配属は確定ではない。この時点では、どうなるのか、正直なところ分からなかった。

    そして、結論から言うと、僕の配属先は、ここになった。
    大劇ビルの千日興行。研修でもぎりをしていた、あの映画館のあるビルである。
    社会人一年目の本当の物語は、ここから始まる。

    (Night 6へ続く)

  • 昼でも「おはようございます」
    Night 4

    【前回まで】奈良ドリームランドの研修では、ボブスレーの操作を任された。

    難波の一等地。御堂筋線の真上、というのが僕の記憶である。唐破風の立派な屋根をのせた劇場が、通りの真ん中で堂々と構えていた。新歌舞伎座だ。
    1958年の開場以来、タレントの芝居や歌謡ショーで大阪の観客を楽しませてきた「観光劇場」で、三波春夫さんのワンマンショーが十七年も続いた場所としても知られている。客席は1,600席あまり。設計は村野藤吾。大阪の街の真ん中に、お城のような劇場が建っていたのである。
    演目は、同じものを一か月続ける。いわゆる一か月公演だ。毎日同じ芝居が、毎日幕を開ける。
    そしてこの劇場の最上階には、日本ドリーム観光の本社の事務所が入っていた。つまり、僕の会社の本社である。のちに経理の仕事を担当するようになると、書類を持って本社へ向かう機会がたびたびあり、新歌舞伎座には何度も足を運ぶことになる。

    研修初日、僕は最初の驚きを経験した。挨拶である。
    お昼である。太陽は真上にある。ところが、初めて会う人にも、すれ違う人にも、返ってくる言葉はこうだった。
    「おはようございます」
    昼なのに、おはようございます。夕方でも、おはようございます。一般常識から、少しだけ外れている。

    あとで聞いた話では、芝居や放送の世界では、人によって一日の始まる時間が違うので、会った最初の挨拶は時間に関係なく「おはようございます」になった、と言われている。いわゆる業界の挨拶だ。日本ドリーム観光も、この流れをくんでいた。
    ただ、僕は入社したばかりの新入社員である。何が常識で、何が非常識なのか、まだ区別がつかない。違和感もないまま、気がつけば僕も、午後三時に「おはようございます」と言っていた。順応力だけは、昔から高い。
    考えてみれば、朝から夜までどの時間でも使える挨拶なのだから、実に経済的である。覚える言葉が一つで済む。新入社員にはありがたい。
    その証拠に、研修を終えた夜、家に帰った僕は、玄関で出迎えてくれた家族に、思わず言ってしまった。
    「おはようございます」
    夜の九時である。家族は一瞬、固まっていた。業界の挨拶は、思ったより早く、人を染める。

    新歌舞伎座は、各営業会社の中でも、いちばん華やかな場所だった。ここへの配属を希望する人は多かったと思う。
    客席に入ると、まず天井や壁を飾る極彩色の絵に目を奪われた。劇場というより、桃山時代のお屋敷に迷い込んだようである。
    僕は映画の仕事がしたくて入った人間だ。映画館の暗がりは好きでも、こういうきらびやかな場所には縁がないだろうと、最初から思っていた。

    ところが、研修で舞台の裏に入ると、そこには大スターがいた。
    高橋英樹さんである。
    スクリーンやテレビで見ていた人が、目の前に立っている。頭の中は真っ白になったけれど、口はちゃんと動いてくれた。
    「おはようございます」
    午後だった。でも、それでいいのだ。ここでは、それが正しい挨拶なのだから。
    常識から外れた挨拶に、あのときほど助けられた日はない。昼の「おはようございます」に感謝した。あの一言は、いまでも、僕のいい思い出のひとつになっている。

    研修そのものも、それなりに楽しかった。何事も経験である。舞台の裏側には、客席からは見えない仕事がたくさんあって、一日として退屈することがなかった。同じ芝居を一か月続けるということは、毎日同じ時間に、同じ準備を、同じ丁寧さで繰り返すということでもある。派手な舞台の下を、地味で確かな仕事が支えていた。

    ちなみに後日談がある。
    のちに新歌舞伎座へ配属された人たちは、みんな、どこか大阪でいう「シュッとした」人たちだった。立ち姿、着こなし、話し方。さすがは日本ドリーム観光の中でも、いちばん華やかな職場である。
    それを思うと、「おはようございます」と言えただけで舞い上がっていた新入社員の僕は、やはり、配属とは縁がなかったのだと思う。
    それでも、縁は切れなかった。経理の仕事で本社へ通うようになり、最上階の事務所へは、何度も足を運んだ。
    僕には、僕の行く場所があった。ただ、この劇場は、思いがけず近い場所にあったのである。
    そして、あの昼下がりの「おはようございます」だけは、いまも耳の奥に、はっきりと残っている。

    (Night 5へ続く)

  • 夢の国の平日
    Night 3

    【前回まで】お寺で座禅の研修を受けたあと、地下のキャバレーで1週間の研修を受けた。

    次の研修先は、奈良ドリームランドだった。
    入社した日本ドリーム観光は、もともとこの遊園地を開いた会社である。開園は1961年7月1日。創業者がアメリカのディズニーランドに惚れ込み、「日本にもあれを」と夢見たのが始まりだと聞いている。ディズニー側は協力的だったが、「ディズニーランド」の名前を使うことは認められなかった、とも言われている。
    それでも、お城があり、メインストリートがあり、ボブスレーまである。見た目は、どこからどう見ても「あの夢の国」だった。

    ピークの1970年代には、年間150万人から160万人が訪れたという。夢の国は、たしかに日本の家族を夢中にさせていたのである。

    僕が行った1987年には、その賑わいはもう遠い話になっていた。
    平日の園内は、ガラガラだった。来るのは遠足の子供たちくらいで、あとは風が通り抜けるだけ。お城はあるのに、住人がいない。夢の国というより、夢のあとの国だった。

    僕の担当は、ボブスレーの操作である。
    ディズニーのマッターホーンを手本にした、白いコースを駆け下りる乗り物だ。看板には、時速80キロ、90キロと勇ましい数字がうたわれていたと記憶している。実際は、そんなには出ない。もちろん安全な速度で運行している。それでも、風を切るスピード感はそれなりにあって、乗ればちゃんと楽しい。これは間違いない。
    夢の国の数字は、少しだけ夢を見せてくれる。そういうことにしておこう。

    問題は、お客さんがいないことだった。
    持ち場に立つ。そりが戻ってくる。誰も乗っていない。また立つ。時計を見る。まだ十分しか経っていない。
    待つのも仕事、とは言うけれど、待つだけの一日は、驚くほど長い。夢の国の時間は、なぜか平日だけ止まっていた。

    周りの従業員さんたちも、同じように、お客さんの来ない持ち場で一日を過ごしている。
    この人たちは毎日これをやっているのか。そう思うと、一週間の研修で音を上げそうになっている自分が、少し恥ずかしくなった。
    正直に言う。この一週間は、とても辛かった。

    そんな園に、音が戻る日があった。遠足の子供たちが来る日だ。
    歓声が上がり、列ができ、そりが次々に出ていく。コースの向こうから、悲鳴と笑い声が一緒に降ってくる。
    「もう一回乗る!」
    そう叫ぶ子供の顔を見たとき、僕は初めて、自分が夢の国で働いているのだと思った。

    なんとか一週間を乗り切って、僕は次の研修先へ向かった。

    のちに、奈良ドリームランドは2006年8月31日に閉園した。横浜のドリームランドも、先に幕を閉じている。今となっては、どちらも過去の遺物である。
    寂しいが、それが現実だ。

    それでも、あの遊園地がたくさんの人を夢の世界へ連れて行ったことは、間違いない。
    僕はその端っこで、白いコースの前に一週間だけ立っていた。

    (Night 4へ続く)

  • 座禅と、地下のキャバレー
    Night 2

    【前回まで】就職活動の末、日本ドリーム観光に内定をもらった「僕」。入社すると、まず全体研修が待っていた。

    1987年4月。入社した僕を待っていたのは、机の上の研修だった。名刺の渡し方、電話の取り方、お辞儀の角度。三十度、四十五度、六十度。頭を下げる角度に名前がついていることを、僕はこの日、生まれて初めて知った。

    次はお寺での泊まり込みである。座禅だ。もちろん初体験で、「たぶん人生で最初で最後やな」と思いながら足を組んだ。

    当時は、新入社員を禅寺や山で鍛える「スパルタ研修」がはやっていたと記憶している。それに比べれば、うちの研修はずいぶん緩かった。ありがたい話である。ただ、僕はまだ知らなかった。本当の「研修」は、このあとのグループ各社めぐりにあったことを。

    一社につき一週間ほど。新歌舞伎座、奈良のドリームランド、のちに配属される千日興行。パチンコの会社は縁がなくて行かなかった。どこへ行っても、新入社員の僕は「お客さん」と「見習い」の中間にいた。

    ここで、大劇ビルの話をしておきたい。
    千日前にあるこのビルは、娯楽を一棟に詰め込んだような場所だった。入っているのはテナントだけではない。グループの営業会社が、いくつも同居していたのである。
    地下にはキャバレーとジャズ喫茶。地上一階にはパチンコ屋さん。二階にはボウリング場、三階にはビリヤード場。その上の階には劇場が二つ入っていて、二本立て、三本立てで上映する二番館と、ポルノ映画館が並んでいた。さらにビルの横には、射的場があった。
    飲む、歌う、転がす、突く、撃つ、観る。人間の遊びが、ひとつの建物に全部入っていた。のちに僕が配属されるのも、このビルである。

    そのなかで、一番忘れられないのが、地下のキャバレーだ。

    地下へ降りて扉を開けると、大きなフロアが広がっていた。ミラーボールに赤いソファ。ただし、どこか静かだ。昭和のキャバレーは、すでに下火になっていた。
    夕方になると「同伴」の時間がくる。ホステスさんがお客さんと連れ立って出勤してくるのだが、その女性たちがもう、六十代、下手をすれば七十代。お客さんはさらに上をいって、七十代、八十代。従業員を含めて、フロア全体が日本の高齢化を数十年先取りしていた。

    ところが、これがめっぽう元気なのだ。
    お酒が入ると、主役は決まってカラオケである。

    当時のカラオケは、まず8トラ。伴奏が入ったカートリッジ式のテープで、歌詞は手元の本を見ながら歌う。これが1970年代に生まれたカラオケの原型だ。
    そこへ登場したのがレーザーディスクである。CDよりはるかに大きい30センチの円盤で、画面に映像と歌詞が流れ、歌うところは色が変わっていく。「絵の出るカラオケ」。黒服さんが円盤をそっと扱う手つきを、僕は拝むように見ていた。

    僕の仕事は、飲み物の運搬と、接客のまねごとだ。水割りを運び、氷を替え、おじいちゃんの隣に座る。何を話していいかわからない僕に、ホステスのミチコさん(仮名)が声をかけてくれる。
    「どうや、兄ちゃん。慣れたか?」
    みんな優しかった。新入社員の僕を、孫でも見るような目で面倒を見てくれた。

    八十歳くらいのお客さんは、マイクを握ると別人になった。演歌を一曲、堂々と歌い上げる。拍手が起こる。僕も叩いた。あの店で一番真剣に拍手していたのは、たぶん新入社員の僕である。

    配属先がここでないことは、最初から分かっていた。新入社員にキャバレーの仕事をさせるわけがない。「こういう会社も経営している」という、見学のための研修だったのだろう。それでも一週間、僕はたしかにあの店の一員だった。

    最終日。大劇ビルの地下から地上へ上がる前に、もう一度フロアを振り返った。
    こういう世界もあるんやな、と思った。そして同時に、ここはもう、なくなっていくんやろな、とも思った。ミラーボールの光も、色あせたソファも、歌い終えたあとの拍手も、全部がゆっくり沈んでいく船のように見えた。

    新入社員が感じるには少し早い寂しさを抱えて、僕は千日前の夜の中へ出ていった。

    (Night 3へ続く)